『ザ・クラウン』英国内のロケ地巡り
いまなお絶大な影響力を持つ20世紀を駆け抜けた英国エリザベス女王の姿を描いた人気テレビドラマ『ザ・クラウン』。
イギリス王室の暮らしに触れることのできるドラマのロケ地をご紹介します。
1952年、愛する父であり国王であるジョージ6世の死によって、25歳の若さで君主となったエリザベス。
政界ドンとの確執、英国王室には外せないロマンス、そして20世紀後半の数々の歴史的事件のなかで彼女はいかにして
激動の時代を駆け抜け、家族や国民の愛されてきたのか?
時に妻としてまたある時は母として、そして英国女王として生きる、“1人の人間としての女王”
英国史上最高齢君主として、女王エリザベス2世の知られざる素顔を辿る旅へ。
ハットフィールド・ハウス
第7代ソールズベリー侯爵夫妻とその家族が暮らすこの邸宅には、ヘンリー8世が所有していたオールドパレスもあります。ヘンリー8世の3人の子どもはこの宮殿で育てられましたが、そのうちの1人がエリザベス1世です。エリザベスが王位を継承するという王室からの知らせはここの1室であり、ハットフィールド・ハウスこそ『ザ・クラウン』のロケ地に最もふさわしい場所でしょう。
アクセス:ハートフォードシャー州にあるハットフィールド・ハウスは、ロンドンから列車または車で70分です。
イーリー大聖堂
イーリー大聖堂の創建は672年までさかのぼりますが、現存する荘厳な建物の建設は1083年です。ドラマでは、エリザベス王女とフィリップ王子の結婚式が執り行われたウェストミンスター寺院の代わりに利用され、68年前の二人の婚礼の儀が忠実に再現されていました。イーリー大聖堂は『英国王のスピーチ』、『ブーリン家の姉妹』、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』などの数々の映画にも利用されています。
アクセス:イーリーはケンブリッジからほど近く、ロンドンからは車で2時間、列車で70分です。
ネブワース・ハウス
ここでは、ドラマに映し出された500年の歴史を実際に味わうことができます。チューダー朝の時代から何世代にもわたりリットン家が居住してきた見事な屋敷には、それぞれの時代の痕跡がはっきり刻まれています。小塔やドーム型の屋根やガーゴイルで飾られた幻想的な外観は一見の価値があります。もちろんここも『ザ・クラウン』のロケ地であり、や『バットマンシリーズ』、『英国王のスピーチ』にも登場しています。
アクセス:ネブワースハウスは、ロンドンから車で80分、または列車などの公共交通機関で65分です。
スレインズ城とクルーデン・ベイ(スコットランド)
北海を見下ろす絶壁に立つスレイン城跡。趣のあるこの地は、有力氏族であるヘイ一族がかつて支配した場所で、最盛期には3つの庭園があるスコティッシュバロニアル様式の邸宅でした。『ザ・クラウン』でも独特の雰囲気を醸し出していたこの場所に来ると、スコットランドのごつごつした荒々しい海岸線に引き寄せられ、その歴史を肌で感じるでしょう。
スレインズ城はブラム・ストーカーが『ドラキュラ』を執筆するインスピレーションを得たとも言われています。ここを訪れる際にはクルーデン・ベイに寄るのもお忘れなく。同じく『ザ・クラウン』のロケ地として使われました。
アクセス:クルーデン・ベイは、エディンバラから車で4時間足らず、公共交通機関利用なら4時間半です。
ロンドンからエディンバラまでは飛行機で1時間です。