世界遺産ウルルが閉山します
オーストラリア内陸部にある世界最大級の一枚岩「ウルル(英語名:エアーズロック)」
ウルル・カタ・ジュタ国立公園のウルルの部分が
2019年10月26日から登山が禁止されることが11月1日に決まりました。
ノーザン・テリトリーの巨大な赤い一枚岩は、原住民族アボリジニのアナング族のための聖地です。
毎年25万人が訪れるオーストラリアに人気の観光地として有名です。
1985年にアボリジニにウルルが返還された象徴的な日にウルルは閉山を迎えます。
猶予期間の2年間がラストチャンスです!
これから2年の猶予期間は、レッドセンターへの旅行する観光客が
ウルルに登ることを選択した場合、登山ができるように設けられました。
ウルルは年々登れなくなっています。
1990年代には、1950年代から観光客の74%がレッドセンターを訪れ、ウルルに登っていました。
2011年から2015年にかけては悪天候や文化的理由により登山口は77%クローズしていました。
2015年からの最新の統計によれば、観光客の16.2%がウルルを登っています。
毎朝地元のレンジャーがその時のウルルの山頂の風速や天気予報をもとに入山判断をしています。
ウルルは危険な場所でもあります
1950年代に人々がウルルの一枚岩を登りはじめ、ウルルでは少なくとも35人が滑落などで亡くなっています。
1966年には最初のチェーンが設置されました。
チェーンは途中から設置させています。これはチェーンまで自力で登れなければ
その先は危険が伴い登れませんよと観光客に認識させるために麓からは設置されていないのです。
だからチェーンの始まる場所まで辿り着けなければ絶対に登ってはダメです。
ウルルは傷ついています
登山は岩自体に長年悪影響を及ぼしてきました。
一枚岩のはるか遠くからでも観光客の歩いた道が白い筋となって頂上まで続いて見えます。
閉山後のウルルの楽しみ方
- 風の谷ウォークでカタ・ジュタの麓をハイキングする
- ヘリコプターから巨石群のスケールを満喫する
- ウルル-カタ・ジュタ国立公園の赤い岩を染める日の出や日の入りを見る
- 砂の大地でラクダの背に揺られなが鑑賞
- 様々なレベルのウォーキングトラックを楽しむ
- アボリジニアートのギャラリーとアーティストを訪れる
アボリジニのアナング族の願い
世界的に有名な岩を登ることは長い間レッドセンターの伝統的な所有者アボリジニのアナング族に無礼とみなされてきました。
登山は合法ですが、アナング族の人々は先住民の儀式で使用される神聖な儀式の道をたどるためにも登らないでほしい。
「登ることは禁止されていませんが、ウルルに登らないことで法律や文化を尊重するようお願いします。 私たちには、私たちの土地への訪問者をウルルの事を教え、保護する責任があります。 ウルル登岩は危険です。 ウルルを登ろうとしてに死亡した人も非常に多い」と協議会の会長で先住民のサミー・ウィルソン氏は11日にこう話しました。