※本リリースは2018年5月21日米国ハワイ州で発表されたリリースの抄訳です。
内容および解釈については英語が優先されますため、原文リリースもご確認ください。
ハワイ州知事 デービッド・イゲからの声明
「ハワイ諸島へのご旅行は安全です」
[ハワイ州ホノルル発]
ハワイ島の溶岩流出や新たな亀裂、火山灰などのドラマチックな映像が日々配信されておりますが、ハワイ州知事 デービッド・イゲはキラウエア火山の状態は、非常に注意深く監視を続けており、「ハワイ諸島へのご旅行は安全です」というメッセージを世界に向けて発表致しました。
イゲ州知事はまた、次のようにも述べております。
「私達のチームでは、科学者、地質学者、気象学者および健康分野各々の専門家が常時監視を行ない、その活動をアメリカ合衆国連邦政府、ハワイ州政府および各市郡自治体の緊急対策部門と警察が一丸となって24時間体制でサポートしております。彼らは、キラウエア火山の活動を継続的に注意深く調査しており、明確で慎重なアドバイスを提供することで公共の安全と情報開示を図っております。」
「現在のような状況下では、現地専門家の報告やアドバイスに従ってください。専門家によると避難勧告地域外での火山噴火による危険及び、津波の可能性もありません。大気の状態も精密に調査され、火山活動が見られる地域内のみ注意が必要です。」
「最も心配されるのは被害地域の住民の皆様です。現行の火山活動に対処し、可能な限り平常どおりの生活を続けられるよう政府各局よりできる限りの支援をさせていただきます。」
「ハワイへご旅行される皆様におかれましては、ハワイ島以外のオアフ島、マウイ島、モロカイ島、ラナイ島、およびカウアイ島では火山活動の影響は皆無であり、ハワイの美しい島々の魅力をご期待通り存分に楽しんでいただけますので、安心してご旅行の計画をなさってください。」
ハワイ州全体を通して通常通りビジネスは営業しております。ハワイにお越しの皆様が楽しみにしてくださる美しい風景をはじめ、アロハの心と温かいおもてなしで皆様をお迎え致します。ハワイ島のヒロ、パホア、コナおよびコハラコーストも同様です。ご旅行を避けていただかなければならないのは、噴火が続いているプナ南部地域のみです。
ハワイ・ツーリズム・オーソリティのプレジデント&CEO ジョージ・シゲティは、次のように述べております。
「まもなく夏の観光シーズンが始まりますが、ハワイ諸島でのキラウエア火山の活動による影響はないので、ご旅行を遅らせる必要はございません。また、ハワイへの航空便数は過去最多となっており、ハワイの島々を楽しんでいただける宿泊先やアクティビティに関しても豊富な選択肢を取り揃えております。」
キラウエア火山は1983年より活動を続けており、ハワイで最も人気の高い観光名所です。長年にわたり、地元民から旅行者まで、多くの方々が自然の驚異に魅かれ、ハワイ火山国立公園を訪れております。現在ハワイ火山国立公園は大部分が一時的に閉鎖しております。
■ ハワイ島火山噴火最新情報(2018年5月17日)
* ハワイ島へご旅行される皆様への観光の影響は現在の所なく、ご旅行先を変更頂く心配はございません。
* ハワイ諸島へ離発着するすべてのフライトは通常通り運航されております。
* 宿泊施設および各種アクティビティーは被害地域を除き全て通常通り営業しております。
* キラウエア火山の噴火による被害が発生しているのは、ハワイ島東部の市街地から離れた一部の地域のみです。
ハレマウマウ火口からの火山灰や蒸気の噴出は、ハワイ火山国立公園(東南部から約40マイル範囲)内で発生しております。これは噴火により岩がクレーター内に落下することによって起こる自然現象です。
* 大気への影響については、引き続き大きな影響はございませんが、ハワイ島の噴火活動が行われている付近に限り、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)並びに多少の降灰が発生する可能性があります。
当局では引き続き大気への影響を監視してまいります。
※噴火活動が行われている場所の詳細は以下の地図をご確認ください。
■ 最新情報
◎ ハワイ時間5月17日現在のキラウエア火山活動状況
ハワイ時間2018年5月17日午前4時17分時点でハレマウマウ火口から噴出している火山灰や蒸気は、火山灰雲として北東へと流れております。
キラウエア山頂から火山灰が放出され、カウ地区、ボルケーノ地区、マウンテンビュー地区、ケアアウ地区、そしてヒロまで達する可能性がございます。
現在の所ハワイ島の南部エリアで影響がでている状況です。詳しくは以下参照ください。
◎ 火山灰から身を守るために
* 目や呼吸器系に影響を及ぼす可能性があるため火山灰を浴びすぎないようご注意ください。
* 呼吸器系に問題がある方は火山灰を吸わないよう特にご注意ください。
* 火山灰が降灰する場所では窓を閉め、屋内にご滞在ください。
* お車をご利用の場合、窓を閉め、運転には十分にご注意ください。
* 現時点で道路閉鎖等は行われておりません。
※火山灰に関する詳細情報はこちらのサイトをご参照ください。
◎ ハワイ火山国立公園からの発表
ハワイ火山国立公園では、ハイウェイ11号線を運転される方へ、特に公園入口看板のある28と29マイル表示サイン間およびピイ・マウナロードには5月16日に発生した地震の影響でひび割れがございますので、運転には十分にご注意ください。
また、緊急時の道路脇での停車以外に、噴火活動を見るために路上停車することは禁止しております。
※ハワイ火山国立公園の最新情報はこちらのサイトをご参照ください。
◎ ハワイ防災当局 噴火被害地図
インタラクティブマップはこちらのサイトをご覧ください。(ページが表示されるまで時間がかかる場合があります)
◎ 空港、宿泊施設、各種アクティビティーについて
* ハワイ島内全空港は通常通り開港しております。
* 宿泊施設、各種アクティビティー、及びアトラクションも、被害地域を除き全て通常通り営業しております。
* プナ地区周辺の宿泊施設やアクティビティーを既にご予約されている方は、予約先業者に直接最新情報をお問合せ下さい。
* 5月12日時点で、プナ地区の制限区域内にてバケーションレンタルをご予約されている方は、別エリアへのご予約変更をされるようご案内しております。
◎ 噴火地域(東リフトゾーン)
* 火山の噴火活動および溶岩が流出しているのはハワイ島東部にあるレイラニエステート、ラニプアガーデン近くの東リフトゾーン沿いで、ハワイ島東部、プナ地区の中でも隔離された25平方キロメートルほどの一部のエリアのみです。(プナ地区全体の面積は約1,295平方km、ハワイ島全体の面積は約10,432平方km)
* 観光の中心地で宿泊施設が集中するハワイ島西海岸のコハラ地区やコナ海岸からは約110㎞以上離れており、今回の噴火活動エリアから最も遠い地区となります。
* ハワイ島東部にあるヒロの街も、噴火エリアより32㎞は離れており、キラウエアの活動による影響はございません。
* キラウエア火山は地球上でも最も活発な火山のひとつであり、過去35年間に渡り噴火し続けております。
* ハワイ島の東部から西部にかけては自然の流れを妨げるような地形になっております。
◎ プナ南部地区のバケーションレンタルについて
* プナ南部地区の地域住民に対する災害緊急措置に集中するため、ハワイ防災当局は5月12日付けで、プナ南部でバケーションレンタルを運営するオーナー及びオペレーターにバケーションレンタルの運営を休止するよう要請しました。
* プナ南部の立ち入り禁止区域はレイラニエステートからカポホを結ぶハイウェイ132号線およびカポホからカラパナまでのハイウェイ137号線(137号線からプホア黒砂海岸までの分岐路を含む)、パホアからポホイキまでの130号線に囲まれたエリアです。
* 本勧告が解除されるまで、立ち入り禁止区域内にあるバケーションレンタルに宿泊中 / 宿泊予定の方は速やかに該当区域外の滞在先をお探しください。
* 本勧告は、立ち入り禁止区域内でバケーションレンタルを運営するオーナー&オペレーター、バケーションレンタルの斡旋者および現在立ち入り禁止区域内のバケーションレンタルに宿泊中の方、宿泊のご予約がある方が対象となります。
◎ 大気への影響
ハワイ諸島全域を通じて大気への影響はございません。但し、溶岩が流出している場所付近に限り二酸化硫黄(亜硫酸ガス)等の有害物質に汚染されている可能性があるため、当局では引き続き大気への影響を監視しております。活火山を有する島ではVOG(ヴォグ)と呼ばれる火山霧が比較的よく発生します。火山霧の濃度は火山活動のレベルおよび風向き、風力に左右されます。
※ハワイ州全体の最新の二酸化硫黄(亜硫酸ガス)状況は、以下のサイトをご参照ください。
http://www.hiso2index.info/
※州全体の空気質の最新状況はAir Nowでご確認ください。(実測および予測データ提供元 ハワイ州保健局環境保健庁)
Air Now: https://bit.ly/2I33ixd
◎ 酸性雨に関する報告
キラウエア火山噴火活動中の酸性雨の人体への影響の重大性に関し、ニュース等で誤解を招くような報道がされております。酸性雨はハワイ島に限らず、世界でも大気中にVOG(ヴォグ)と呼ばれる火山霧が含まれる地域で雨が降ったときに通例的に発生するものです。環境保護庁によると、酸性雨の中を歩いたり、酸性雨が降った湖で泳いだりすることによる人体への影響は、通常の雨の中を歩いたり、酸性雨の影響がない湖で泳いだりした場合とほぼ変わりはないということです。
ハワイ島全域に降る雨の構成要素のデータは全米大気降下物研究支援計画の国内トレンドネットワークにて継続的かつ慎重に監視しております。
最新情報はハワイ州保健局関連各機関協力の元提供されている以下のサイトのヴォグ情報ダッシュボードでご確認ください。
◎ ハワイ火山国立公園
ハワイ火山国立公園は現在閉鎖されています。
園内のカフクユニットに限り、通常通り金曜日から日曜日の午前9時より午後3時まで運営しています。
ハワイ火山国立公園の最新情報は下記サイトにてご確認ください。
https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/lava2.htm
また、火山観測の更新情報は下記サイトにてご確認いただけます。
◎ ハワイ島プナ地域へのアクセス
* ハイウェイ130号線132号線および137号線において一部通行止め。
* レイラニエステートとラニプナガーデン区域には避難勧告が出され、住人、訪問者ともに、必要性のある立ち入り以外は禁止。
* プナ南部(カポホ~カラパナ地域)は、火山活動発生の可能性がある地域として警戒を呼びかけております。
* プナ南部上空全域で一時的に飛行制限が設けられ、エリア内のドローンは没収されます
* その他注意喚起がないエリアでは通常通りの営業が行われております。車両を運転される方は慎重を期し、交通量が増加する可能性があることもご理解ください。
* ハワイ州土地自然資源局(DLNR)州立公園管理部門は、ラバ・ツリー・ステート・モニュメントおよびマッケンジー州立保養地を一時的に閉鎖。
* プナ南部にあるすべてのビーチパーク(ポホイキボートランプ含む)は閉鎖。
* ハワイ郡政府は、安全のためカラパナ溶岩見学エリアを一時的に閉鎖。
◎ ハワイの火山について
ハワイの火山の噴火は通常非爆発性もしくは弱爆発性であり、火山学者の間ではハワイ式噴火という言葉は、溶岩の流動性が高く地下でも噴火時にも連続的に流れ出るが比較的穏やかな傾向にある噴火の代名詞として用いられております。
※ハワイ式噴火についての詳しい情報は以下のサイトをご参照ください。
https://pubs.usgs.gov/gip/hawaii/page26.html
※ハワイ島への観光に関するご質問はハワイ州観光局(03-5213-4643)までお問合せください。
★ お役立ちリンク
*ハワイ郡防災情報
http://www.hawaiicounty.gov/active-alerts
*ハワイ郡噴火地図
https://goo.gl/i7RbrB
*ハワイ火山観測所 /米国地質調査所
https://on.doi.gov/2FEPVBm
( 火山最新情報: https://on.doi.gov/2r8G4zE )
*ハワイ火山国立公園
https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/lava2.htm
*SO2 二酸化硫黄測定地図‐ハワイ州保健局
http://www.hiso2index.info
*大気品質調査/ Air Now
https://bit.ly/2I33ixd
*ハワイ州保健局関連各機関合同火山霧情報ダッシュボード
http://www.ivhhn.org/vog/
*ハワイ式噴火
https://pubs.usgs.gov/gip/hawaii/page26.html
*ナ・レオTV / Na Leo TV (video media briefs)
http://naleo.tv/vod/
★ 観光関連最新情報
*ハワイ・ツーリズム・オーソリティーからのお知らせ
http://www.hawaiitourismauthority.org/news/special-alert/