中南部とアラスカ湾岸地区
中南部の粗ストの街といえばアンカレッジ、この周辺は地形も変化に富みアンカレッジを起点に短時間で色々な観光地へアクセスが可能だ。鉄道やバスは運行本数も少なくレンタカーでの移動が便利。アンカレッジからスワード・ハイウエイとその先のスターリング・ハイウエイへと続く。ハイウエイ沿いにはキャンプ場も多く万里。
南に1時間行けばスキーリゾートのアリエスカ。ふもとの町のガードウッドにはカフェもある。さらに先へ行くとキーナイ・フィヨルド国立公園、チュガッチ山脈、プリンス・ウイリアム湾の東のバルディーズか西のウィッティアからの氷河クルーズでアザラシやシャチに巡り合えるチャンスも。
南西には手つかずの大自然の宝庫リザレクション湾に面したスワードの街からのクルーズもお勧め。フィッシャーの聖地キーナイ、またホーマーまで行ってボートフィッシングも満喫できる。このエリアはなんと夏には海水浴もできる。
アンカレッジ ANCHORAGE
アラスカ州の州都とよく勘違いされるが州都はジュノーです。アンカレッジはアラスカを旅行する上での交通の要所であり商業・経済の中心都市です。アラスカ州の全人口の実に4割の人々が住む巨大都市なのだが街は意外と小さくアンカレッジ国際空港からダウンタウンまで9㎞15分程度だ。
ダウンタウンは碁盤の目のように区画整備され、ホテル、レストラン、お土産屋が軒を連ねている。アラスカ州最大都市だけに何でも揃う街だ、お気に入りのバーやカフェを見つけてゆっくりしたい。
スワード SEWARD
アラスカの中でも冬が温かく最も寒い1月でも気温はマイナス5℃程度でキーナイ半島の南東にあり内陸に向かうアラスカ鉄道やアラスカハイウエイの南の起点の街でもある。白人の入植地として一番古い200年の歴史を持ち、スワード港は最も重要な貿易の拠点である。
小さすぎず大きすぎないちょうどよい大きさの街でアンカレッジまでは車で約2時間の距離。バーやレストランもいくつかあり飲食にも困らない。夏のシーズンには宿泊施設は多くなりので早めの手配が肝要である。
ガードウッド GIRDWOOD
アンカレッジから南東へ60㎞、かつてゴールドラッシュ時代に賑わいを見せ、現在も砂金探しのエクスカーションもある。今はアラスカ随一のスキーリゾートでアリエスか・リゾートが有名、チュガッチ山脈やツゥルナガン半島まで見渡せ夏も冬も雄大なアラスカを楽しまる。
ウィッティア WHITTIER
アラスカ氷河クルーズツアーのメッカでアラスカ唯一の真っ暗な車1台通れる程度の4㎞程のトンネルを抜けるとプリンス・ウイリアム湾へと視界が開けウイッティアへアクセスできる。カレッジ・フィヨルドにハリマン・フィヨルドが有名だが他にも数えきれないほどのフィヨルドがある。
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タルキートナ TALKEETNA
一言でいうとデナリ国立公園、全米最高峰デナリ(マッキンリー)のゲートタウンだ。5・6月には世界中からクライマーが集まる。またナチュラリストや芸術家の集う街は3つの大河(タルキートナ、チュリツゥーナ、スシツゥーナ川)の合流地点にあり、まるで過去に取り残されたような錯覚を覚える昔ながらの雰囲気を保った街。
バルディーズ VALDEZ
美しい港町ではあるがアンカレッジから850kmも離れており、パイプラインの起点となる街で北極海へと延びる全長1280kmのトランス・アメリカ・パイプラインの石油ターミナルがある。
アラスカの鉄道
アラスカには2つの鉄道がある、一つはスワードからアンカレッジを経由してフェアバンクスまで行く750㎞のアラスカ鉄道。もう一つはスキャッグウェイからカークロスまでの108kmのホワイトパス&ユーコンルート鉄道である。
アラスカ鉄道のルート
デナリ・スター (Denali Star):
アンカレッジからフェアバンクスへ片道12時間を掛けて走る列車。途中タルキートナ (Talkeetna) とデナリ国立公園に停車し、そこから様々なフライトやバスツアーを利用できる。行程は356マイルしかないが、山や峡谷を通り抜けるために曲がりくねった線路を走り、最高速度が59マイル毎時に過ぎず、しばしば30マイル毎時以下に落とすため、12時間も掛かる。
コースタル・クラシック (Coastal Classic):
アンカレッジからクック湾に沿って走り、南へ曲がってキーナイ半島へ入ってスワードへと結ぶ。山を越えるスイッチバックを含んだ曲がりくねった線路により、114マイルに4時間半の時間が掛かる。
グレーシャー・ディスカバリー (Glacier Discovery):
アンカレッジからホイッティア (Whittier, Alaska Whittier) への2時間の行程の列車。ホイッティアでしばらく停車し、夜にアンカレッジに戻る。
ハリケーン・ターン (Hurricane Turn):
タルキートナとハリケーン・エリアの間に住んでいる人たちのための列車である。この地域には道路が無く、住民はこの列車に食料やその他の物資の供給を頼っている。アメリカにおいてフラッグ・ストップが行われている数少ない鉄道であり、白い旗を振ることで線路沿いのどこからでもハリケーン・ターンに乗車することができる。
オーロラ (Aurora):
冬期にアンカレッジとフェアバンクスの間に週末に運行される。北行が土曜日、南行が日曜日である。
ホワイトパス&ユーコンルート鉄道
1900年建造のゴールドラッシュ時代の鉄道。スキャッグウエィから30kmでホワイトパス(標高900m)峠まで険しい山岳をゆっくりと走る。山々の景色は絶景でベネット湖が見えるとそこはカナダ側である。月曜と木曜には蒸気機関車により牽引もファンにはたまらない。