イタリア・ローマの中心部にあるトレヴィの泉は、18世紀に作られたバロック様式の巨大な噴水で、ローマで最も人気のある観光スポットの一つです。「トレヴィ」という名前は、3つの道が交わる「三叉路」に由来します。この噴水は、古代ローマ時代に造られた水道橋「アクア・ヴィルゴ」の終点に建てられており、今でもその水が使われているのが特徴です。1732年に建設が始まり、設計者のニコラ・サルヴィが亡くなった後、ジュゼッペ・パンニーニが引き継いで1762年に完成しました。中央には海の神が馬に乗った像があり、両脇には「豊かさ」と「健康」を表す像が並んでいます。
実際に泉の前に立つと、その大きさに驚きます。高さ約26メートル、幅約49メートルもあり、建物の壁面全体が彫刻で飾られているような迫力です。2015年にイタリアの高級ブランド「フェンディ」が修復費用を出して大規模な修復工事が行われ、夜になるとLEDライトで照らされ、昼間とはまた違う幻想的な美しさを楽しめます。泉の水はとてもきれいで、青白く輝いて見え、彫刻のディテールまではっきりと見えるのが印象的です。多くの人が写真を撮ったり、泉を背景に記念撮影をしたりと、活気あふれる空間が広がっています。
この泉を訪れる最大の理由は、世界で最も有名な「コインを投げる伝統」です。右肩越しに背中を泉に向けて、右手でコインを投げると「いつかローマにまた戻ってこれる」という願いが叶うと言われています。2枚投げると「ローマの人と恋に落ちる」、3枚投げると「結婚できる」という言い伝えもあり、毎日たくさんの観光客がこの儀式を行っています。投げられたコインは毎日回収され、貧しい人々を助けるために使われています。ただし、コインを拾おうとしたり、泉の中に入ったりすることは厳しく禁止されています。
訪問の際は、2024年12月から始まった新しいルールに注意が必要です。安全と混雑緩和のため、泉の周りに同時に入れる人数が400人までに制限されています。また、泉の縁に座ること、食べ物や飲み物を持って入ること、タバコを吸うことはすべて禁止です。さらに2026年2月から、外国人観光客は泉のすぐそばまで行くために2ユーロのチケットが必要になりました。ただし月曜日と金曜日は午前11時から、それ以外の日は午前9時から午後9時までのみ有料で、夜9時以降は無料で入場できます。最寄り駅は地下鉄A線のバルベリーニ駅です。朝8時ごろに行くと人が少なく、ゆっくり写真が撮れます。夜のライトアップもとてもきれいなので、ぜひ2回訪れて昼と夜の違いを楽しんでください。周辺にはおいしいジェラート屋さんがたくさんあるので、泉を見た後は甘いものを食べながら散策するのがおすすめです。
☞ トレヴィの泉公式







